上手に頼み事をする時に重要な三つの事を解説します
まず1つめは「仲間意識」です
人間はごく自然に他人を、出身校、同じスポーツチームのサポーター、趣味が同じなどグループで分けます。
また同じグループに所属する人の喜びを自分の事のように喜んだり、他のグループと比べてえこひいきしたりします。
また、自分の所属していないグループに対して敵対的な行動を取ったり、あのグループの人は最低だ!などとレッテル貼りをします。
この特性を利用して、誰が自分を助けてくれるのか誰が助けてくれないのかを判断でき、得られる助けをがどんなものになるかを想像できます。
普段からグループの仲間意識を高めておくことは、いざという時の頼み事をする時の大きな助けになります。
また、共通の目標を作ったり、共通の敵を作ったりして団結することで物事を進めやすくなります。
次は2つめの「自尊心」について解説します
研究結果からほとんどの人の自尊心が高いことが分かっています。(読んでるときも、書いてても思ったけど本当なんでしょうか・・・)
頼みごとをする時に自尊心を刺激することで、相手の助けを得やすくなる事も研究結果で分かっています。
具体的にどうするのか
それは相手のアイデンティティに沿って頼み事をする事です。
例えばリベラル派と保守派にそれぞれ自然保護の寄付をお願いする時のメッセージです(書中から引用)
リベラル派
弱く傷つきやすい自然環境を守ることで、全人類と世界に対する愛を示してください。行動を起こし、環境への被害を減らすのです。
世界中の人々が持続可能な環境を享受できるように、自然保護に目を向けましょう。
あらゆる生命を苦しみから守り、地球上に住む誰もが健康な生活を送れる権利を侵害されないようにするのです。
あなたの共感を示してください!
保守派
アメリカの純潔な自然環境を守るための戦いに参加し、国への愛を証明してください。
故郷に責任を持ち、市民の義務を果たすことは、この国の誇るべき伝統です。
自然環境を厳しく保護し、神が創造した天地を尊重しましょう。
アメリカの自然を守る宗教的、政治的リーダーに従い、尊敬を表しましょう。
あなたの愛国心を示してください!
最後に3つめの「有効性」についてです
人間の有効性を感じたいという欲求が、積極的な行動を促し人生を有意義にさせる。
誰しも現実世界に影響を与えたいと考えている。
頼みごとをする時も、受ける側にとって、その頼みごとをすることでこの世界にどんな影響があるのか明確に分かる事が非常に重要。
逆に自分の仕事やトレーニングの有効性が長期間にわたって感じられないと、無気力感やうつ状態になってしまう。
それぐらい有効性は重要。
まとめると相手との「仲間意識」を作り、「自尊心」をくすぐり、「有効性」を明確に示すことが重要です。
上手な頼み方は、お互いの人生をより有意義なものにします。